警鐘

2004年4月21日 恋愛
旦那が飲み会で遅いのはわかっていた。
でも前回のように早く帰ってこられてはまずい。
友達と食事に行く約束をした、と
夕飯の支度はせずに旦那を見送った。

今日は遅くても11時には戻っていなくては

そう自分に言い聞かせていたのに
彼の部屋へ行くと時計の進みがとても速い。
時間は平等だと言うけれど、きっと彼といるときだけ
魔法の時計になるんだ。
刻一刻と帰る時間が迫っているのに
私は彼の部屋で何もしない贅沢な時間を満喫していた。

膝枕したり、何も話さなくても
退屈にならない時間があるなんて。
彼に触れていなくても 私に彼が触れなくても
私はこの部屋で彼と一緒に時間を過ごせるだけで
とても穏やかで満ち足りた気持ちになる。

そんなゆったりした時間に身体をあずけて
彼の「帰らなくていいの?」という呼びかけも
その時の私には子守唄程度にしか聞こえなかった。
「うん・・もう少し・・・もう少し・・ね」
と夢心地になっていた私の
心臓を貫くように旦那からの着信があった。

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