心に傷がついた日

2004年9月6日
時間を計り、いつもより少し早めの帰宅にあたる
平日の午後5時。

何事もなかったように食事の支度をしよう、
事を起こしたことを悟られないように
いつもどおり振舞おう。

カチャ、と玄関を開けると
旦那の通勤用の革靴があった。

足音を忍ばせて部屋に入ると
寝室で横になっているようだった。

黙って着替えをしようとすると背後に気配を感じた。
振り返ると旦那が音もなく立っていた。
と、次の瞬間

「ほんとに調停起したのか!おい!どうなんだ!!」と
激しく肩を掴まれ揺さぶられる。
視線も合わさずに「そうね・・。」とつぶやけば
「なんでだ!どうしてだ!本当なのか?!」と
今度は自分の頭を抱え座り込んだ。

「だって休んだら調停起こすって言ったじゃない?
あなたは約束を破るけど、私は破らないわ。」と
自分でもぞっとするような冷たいトーンで言い放ち
「もう、疲れたの。」とだけ言い残し寝室に倒れこんだ。

酒を医者から止められているはずなのに
どんどん缶を開けている音がする。
缶をつぶし、何か聞き取れない奇声を発し、
次々空き缶が増えていく。

今日が早く終ればいい、と
キツク目を閉じた。

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