朝もやの中で

2004年9月11日
小さなディスプレイをおそるおそる覗くと
予想していた通り旦那からの着信だった。

何もなかったようにいつもの時間に起きたのね、
寝てるはずの私がいなくてさぞびっくりしたことでしょうね。
テーブルの上の置手紙には気がついたのかしら?などと
旦那の行動を想像してみたりしていた。

カップの底にあるコーヒーを飲み干した瞬間
私は突然これからのことを考え始め
仕事、家庭、彼、親・・・・・そして一番はお金。

いろんなことを考え始めたら不安になってしまった。
勢いだけで出てきてしまった自分に
ほんとにこれでよかったのか?と問いかけてみる。

そんな時、彼からの着信があった。
これからのことにアドバイスをくれる。
ほんとは彼の元へ行きたかったのに、私からは言えない。
ウイークリーマンションへ行く、と言った私に彼は
「コストがかかるから、家が見つかるまでいてもいいよ。」と
そう言ってくれた。

素直に、そしてバカみたいにうれしかった。

この時の私はきっと
親でも会社の人でも誰でもなく

ただ彼に守ってもらいたかった。
ただ彼の声が聞きたかった。

旦那からの着信は1分と間をおかず立て続けに入ってきている。
携帯を解約する旨を彼に伝え、私は携帯の電源を切った。

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