怯えた夜

2004年9月13日
何も考えられないまま時間だけが過ぎて行く。
彼の家へ向かう電車に乗り込み、帰宅する疲れた顔の人たちに
私も一緒に紛れ込む。

窓に映る私の目は、自分でも怖いくらいにくぼんでいて
顔色が悪く映っている。
大きく息を吸って気持ちを切り替えた。

見慣れた街の風景なのに
今日はどことなく居心地が悪い。

彼の家でもそうだった。
いつもと何も変わらないはずなのに何故か落ち着かない。
招かれざる客の私に彼も戸惑っているのが見て取れる。
お互いに気を使えば使うほどギクシャクする。

何も考えたくない。
明日のために無理やり眠ろう。
明日になれば名案が浮かぶかもしれない。

ネットで部屋探しをするが金額が折り合わない。
無理すればいつか生活は破綻してしまうだろう。

それとなく冗談めかして言ってみた。
「ねぇ、あたしと一緒に住む?」と。

「は?なんでよ。」

思いのほか冷たい返事だった。
その夜彼と同じお布団で眠ることはなかった。

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