通告

2004年9月18日
私を見た瞬間ガサガサとあわただしく履歴書を折りたたみ
奥に座るよう促された。
3人は顔を見合わせ、誰が話し始めるのかを目で合図しているようだった。

「これからの事なんだが・・・」と
支店長が話し出し、私は冷静に受け止めようと
小さく深呼吸をした。

「さっき、旦那さんから電話が来た。
君が言うように今日のところは休んでる、と言ったんだが
会社側からすると嘘はつけない。
電話の対応をした者が言ってたのだが
『絶対いるはずだ、責任者を出せ』と言われたそうだ。
君は一生懸命仕事もするし、まぁ・・・アレなんだが・・・
会社としても問題は起こされたくないんだ。
君はどう思うんだ?この事について」

「どう、と言われましても・・・。」

「とにかく会社としては問題を起されたら困るんだ。
嘘をつくわけにもいかないから、家庭の問題が落ち着くまでは
会社にはこなくていい。
もう午後から帰りなさい。しばらくしたら会社に電話をしなさい。
その時に今後の話をしよう。」

危険因子はいらないってことですね。

あわただしく非常事態に備えるフロアの雰囲気に
気づかないフリをしながら
私は身の回りの整理を始めた。

この時初めて身体中の血液が
沸騰するような感情を覚えた。

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