痣と傷

2004年9月25日
やっぱり、やれるだけのことはしておこう。
今までこうやって諦めて、許した瞬間に
つけこまれて毎回後悔してきたんだから。
今できる全てのことをやりつくし、
いつでも戦える準備をして
私は旦那に立ち向かわなければならない。

自分にそう言い聞かせ、警察へ向かった。

入り口に立つ警察官に軽く会釈をし、
中に入り詳しく話を聞かせて欲しいといわれる。
めんどくさそうにメモを取る警察官に
話を聞いていた人が耳打ちする。

「相談に来た、っていう事実を裁判所に出すだけなんだから
何もそんな細かく書く必要はない。」

そうか、そういうことなんだ。
何でも手続きを踏まないと何も出来ない社会のせいで
被害者が減らないのはこういうことなんだろうな、と
他人事のようにぼんやりと手元を見ていた。

その時腰に紐をつけられた青年が乱暴に連れ込まれ、
コンビニの食事を与えられていた。
おにぎりやサラダを目の前に出されていたが
何故か箸が渡されていない。

与える前に箸の封が切られ、爪楊枝が出されていた。
ここは仮想の警察ではなく、本物なんだ、現場なんだ。
たまらなく怖くなった。

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