常識、非常識

2004年11月3日
初めて見る顔だった。
多分怒りに紅潮していたのだろう。
私の姿を見るなり強い口調で促される。
「早く!何やってたんだ?今まで!」

瞬時に私の中で警告灯が点いた。
怒りに対して心を乱してはいけない。
相手の言い分をまず吐き出させ、冷静に相手の言いたいことを受け止める。
違和感があってもその時は反論しない。
相手が落ち着くのを待ち、話を聞く体勢になるまで
口をつぐもうと判断した。

「勝手に会社に来てなんだ!一体!電話しろと言ったはずだ!
それに今まで仕事してたってなんだ!常識がなさすぎる!
お前の考える常識とはなんだ!上司もそのまま仕事させたのか!
責任者をここに呼ぶ!いいから黙ってろ!」と
私のフロアの上司が呼び出された。

「え?私、彼女から仕事してもいいって聞いてましたけど?」
と、上司もその場から逃げた。

「もういい!じゃあもう君は仕事に戻れ!」と
上司に対しても大きな声を出していた。
そして私のほうを振り返り、
「お前だ!お前!非常識だぞ!誰が仕事していいって言ったんだ?
約束が違うじゃないか!どう思ってるんだ!会社に迷惑かけて!」

すかさず総務の人事担当が私の横で規定集を開き
「君の行為はこれに当たる。会社の風紀、秩序を乱すものは解雇もありうる、ここだね?
これについてはどう考えているのかなぁ?」と
にじり寄られた。

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